DiskのRPG開発日誌

現在開発中の同人エロゲの日誌を書きます

抽象化は我々を次のステージに導く

おはこんばんちわ、diskです。

 

よく政治家って曖昧な発言をしますよね。

記者などから具体的な「~は実現される予定ですか」という問いに「前向きに検討しております」だとかそういう抽象的な答えをするわけです。

これは抽象化をした際のメリットの一つ、「答えをはぐらかせる」の活用です。

前向きに検討している(やるとは言っていない)ってやつです。

それが許される風潮がおかしいとは思いますが。

 

そうした背景があって抽象的な問答は嫌われがちですが、実は具体的な問答よりも高等なテクニックです。

 

抽象的なモノの性質を見ていきましょう。

 

お互いの本質の理解を問える

これが最も大きいです。

抽象的な議論では、具体的な議論に比べよりマクロな視点で会話を広げることになります。

そしてそれは捉えどころのないものです。

よって論点が非常にずれやすく、

事前に議論の内容を詳しく理解していなければそもそも会話が成り立ちません。

例えば「社会的弱者に対する支援がなければ彼らは立ち直れないだろう」という主張に対して具体的に「でも私は立ち直れたよ?」と返しているようなものです。会話になっていません。ネット上では最も見かけるレスバトルの構図でしょう。

 

答えをはぐらしたかのように見せる

最初の政治家の例ではほぼ「やる」と言っているのと同義なのに具体的にやるとは一言も言っていないわけです。

そして人間は後にやらなかった場合に抽象的な答えではぐらかしていたら結構許します。

不思議ですね。

とにかくこれは役に立ちます。

RPG制作においても、ストーリーの伏線を張ったり大まかな真実を明らかにするときに使えます。

例:Q「あなたが彼を殺したの?」→A「違うんだ、本当は・・」

RPGゲームではプレイヤーに対して嘘の情報は付きませんから

こうキャラが会話した時点で「殺したは殺したけど何か理由があった」とか「自分が疑われているのはわかっているけど、本当は真犯人が別にいる」とかそういう見方ができるようになるわけです。具体的な話しかしないとストーリーは膨らみません。

 

抽象的な話は使いすぎると難しくなりすぎてうんざりしますが

賢く使えばより深みが増し、矛盾が生じた際にもごまかしやすくなります。

積極的に活用しましょう。

 

Before:お絵かき作曲エロゲツクールニート

抽象化

After:ハイパーメディアクリエイター

ありがとうございました。